2018.03.22
伊勢丹新宿店で開催したFor me,for life、終わりました。
今回、コピーやデザイン、企画、出展作家など含めほぼ全てのディレクションを担当しました。
私の仕事、デザイナーは「依頼」がないと成り立たない仕事です。
私は全くと言っていいほどに創作意欲があるタイプでなく、頼まれた時にどうしたらその人のために最善を尽くせるかを考えて考えて作るタイプなので依頼がない自主制作がとても苦手。
自分の汲み取り力が足りず、依頼人と意思疎通がうまく取れなかったりするとフラストレーションは溜まることもあってこの案がとてもよかったのに…と振られた気分になることもあります。
私にとってデザインとはコミュニケーションの方法で、どう頑張っても自主制作はできない!と長年思っていました。
今回、「For me」とタイトルをつけた企画を開催したのは自分らしく日々を生きて、自分の好きなものを集めて生活する友達が羨ましい、という気持ちがあり、またそんな友達のような人たちに来てもらえるようなものができたらというのがきっかけでした。
最初に、課題として20-30台の女性にもっと百貨店に来てもらうための企画をたててほしいと言われていたのもあり、私の周りの3人の友達を思い浮かべながら企画を立てました。 1人目は、私からすると「お嬢様」な東京生まれで育ちの良い友人。伊勢丹も普段からよく行って良いものをよく知っている。でも100均だって行くし、高いものも安いものもよく知っていて組み合わせるのが上手。伊勢丹らしくない企画をしたいとは思ったけれど、伊勢丹好きの友達も喜んでくれる企画を立てたいな、というのが第一目標。 2人目は、年を重ねながらしっかりと自分の行きたい方向へ進む友人。流行を踏まえたおしゃれでありながら、自分らしさもしっかりあって、好きなものはとことん極めて行き、ルミネでもGUでも買い物をするけど、これだ!というものにはお金をかける。ハンドメイドフェスにも行くし、銀座の画廊にも行く。良いものへの嗅覚が年々研ぎ澄まされてカッコイイ大人になっていく友達に痺れる!と言わせられる企画を立てたいなと思いました。
3人目は、おしゃれで流行にも敏感だけれど、趣味も多くお金を全部にはかけられない!伊勢丹は高いイメージがあるからなかなか行けない…という友人。
驚くほど安いかわいいものを見つけて、自分でリメイクしたりセンスが素敵。いつかこんな服を着たい、こんな雑貨が欲しい、でも自分にはまだ早いしと憧れと諦めの中にいる彼女。この友達が伊勢丹で、一生愛せるものを見つけられる場所に、そういったものを集められた企画を立てたいなと思いました。
やっぱり伊勢丹は百貨店の殿堂と思っているせいか、企画書を最初に書いた時、そしてプレゼンをしたとき私の緊張も凄まじかったんです。
プレゼンも企画書は笑真剣に受け止めてもらえてここまできました。
誰かのために、あの人のために、を出発点に考えたり作ったりすることしかできなくて、それで喜ぶひとを見るのが好きです。
この企画をたてて、みんなが協力してくれて、そこに来てくれた人がいて、すべてが私の原動力でした。
自主制作が苦手だけれど「この人を喜ばせたい」と思ってはじめる自主制作はとても楽しく、さらに
「企画してくれてありがとうございます」と言われたら、こんなに嬉しいことはありません。
誰かのためになるといいな、から始める自主制作という考え方を得て、こんなものがあったらあの人が喜んでくれるかもしれない。とものづくりがより楽しくなりました。
あの人のために、と思って作っていましたが、結局は自分のためになっていて、企画のタイトル通りになったなぁと笑えます。